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書は心の画である
言葉は心の声である

抒情書家とは

書の世界のシンガーソングライターのこと。

「抒」は井戸のつるべ。「情」はこころ。

「井戸の水を汲み上げるように、気持ちを汲む」

と言う意味が込められています。

 

お手本はなく、自分で考えた言葉や線や像を

自由に選んだ筆、墨、硯、紙で感性のまま表現します。

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アトリエ桃花林

​室谷 文音

​抒情書家 / アーティスト

PROFILE

1980年大阪府生まれ。お箸を持つより先に筆を持つ。4歳の時、抒情書家の両親が「綺麗な山の水で墨を磨りおろしたい」と京都府美山町へ移住。5歳の時婦人雑誌「ミセス」の扉ページを一年間連載。天才少女と注目を集め「ニュースステーション」(テレビ朝日)に7回特集。7歳の時に一時間番組「文音の四季」(朝日放送)放映。10歳の時に読んだ本「緑色の休み時間」に感動、イギリスへ行く夢を膨らませる。日本の管理教育に疑問を感じ、テレビのインタビューで自分が普通に思っていることを口にすると天才と扱われることにも違和感を感じ始め13歳で単独渡英。バース、ヨークの街で中高学校へ行った後、2003年セントラル・セイント・マーティンズ大学ファインアート科(ロンドン)卒業。

 

両親が石川県能登町に移住したことをきっかけに能登半島を訪れる。日本の原風景がそのまま残っているところに一目惚れ。2008年アトリエ「桃花林」を能登町内浦長尾に構える。2009年から海外のアーティストを招き、遠島山公園ハーモニーセンター(能登町)2015年までしいのき迎賓館(金沢市)で展覧会を行う。

 

現在は拠点を能登に置き日本国内、ロンドン、ジュネーブ、ベルリンでも展覧会を開催。

能登町ふるさと大使、いしかわ観光特使を務める。

Atelier Tokarin

アトリエ桃花林では「抒情書体験コース」が体験できます。

抒情書とはお手本のない書のスタイルの事。プロが使う本物の道具に触れ、自由に自分の好きな言葉や心の中にある想いを表現していきます。一枚一枚、職人さんが丁寧に漉いた和紙に世界に一枚の作品を作り上げていく贅沢な時間を過ごしてみては如何でしょう。

About Tools

道具について

抒情書のこだわりは道具です。

 

書に欠かせない四つの道具。

筆、墨、硯、紙。

日本では「文法四宝ぶんぽうしほう」

中国では「四友しゆう」と呼ばれています。

 

ひとつひとつ職人さん達が手作りした本物の道具たち。

使う時は職人さん達に感謝しながら硯に水を注ぎ、墨を磨ります。

 

毎日墨色は違います。

紙に墨を落とした瞬間、

その日の調子がわかってしまいます。

自分のコンディション、感情が墨色には反映されます。

Brushes

書きたい作品に合わせて筆を選びます。

小筆、長鋒、はけ筆、蓮筆。

同じ作品に数本違う筆を使って仕上げることもあります。

 

時にはクロモジの木の枝や、藁で出来た筆を使ったりします。

Sumi Inks

抒情書は黒い墨だけを使う訳ではありません。

モチーフに合わせて白墨、朱墨そして色墨を使います。

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Suzuri Stone Plates

赤間硯(山口県産)、蒼龍硯(高知県産)、土佐中村硯(高知県産)、若田硯(長崎県産)、雄勝硯(宮城県産)の硯を使っています。

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Washi Paper

和紙は伝統的に自然と調和した工程で作られています。毎年、楮(こうぞ)の木を植え、成長した木を伐採します。楮の皮を剥いで煮詰めたものと綺麗な水、そしてのりを混ぜ紙を漉き、薪の火で乾燥させます。すべての工程は手作業で行われます。奥能登でこのように昔ながらのやり方で和紙を漉いている仁行和紙と久田和紙の紙を私の作品や抒情書体験コースでは使っています。

仁行和紙

能登手漉き和紙

Nigyo Washi

石川県輪島市三井町の山里に佇む能登和紙工房は1949年に創立されました。和紙の原料である楮、雁皮(がんぴ)だけに限らず、海藻、竹、杉皮、草花や貝殻などを取り入れ漉いた能登ならではの和紙があります。また仁行和紙は藍、栗の毬、キハダなど100%自然の素材で染めています。

久田和紙

能登手漉き和紙

Kyuden Washi

久田和紙は石川県鳳珠郡能登町久田地区の古くからの特産品でした。歴史を繙くと1655年(江戸時代初期)の文献にその名が記されています。楮のみを使った丈夫な和紙で、鮮やかな色の種類も豊富です。楮の皮がそのまま入っていたり、穴の空いた和紙など、発想豊かなところが久田和紙の特徴です。

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